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進出国-詳細ガイド - ベトナム

進出国-詳細ガイド - ベトナム

起業を志す方にとっても、ベトナム市場を開拓しようとする外国企業にとっても、潜在的 な課題を回避するためには、十分な理解が必要不可欠な要素が多々あります。このページでは、ベトナム進出のための前提条件から、複雑な人事労務管理まで、ベトナム進出の あらゆる側面について詳しく解説しています。このページは、ベトナム市場に参入する際に 必要な情報を提供する総合ガイドです。

ベトナムでビジネスを立ち上げるには?

東南アジアの国ベトナムは、急成長する経済、若く活気ある労働力、戦略的なロケーション、など魅力的な要素を多く要しており、海外展開・進出をしようしている外国企業をここ 数年魅了していることは事実です。しかし、ビジネスを始める前に、しっかりとした道筋及び ベトナムに対する理解、が非常に重要です。ここでは、ベトナムのビジネス環境をナビゲー トし、どのような方法でベトナムへの進出、商売の展開を進めるべきか、要点を解説します。

ベトナムで会社を設立するために考慮すべきこと:

ビジネスプラン

ベトナムの活気ある市場・マーケットに進出するには、綿密な計画が必要です。お客様のインダストリー、需要ある分野を十分に分析し、競合の強みや消費者の嗜好を見極め、市場調査レポートを活用して需要・ニーズを定量化することから始めましょう。顧客調査やオンライン・トレンド分析によって、未開拓のビジネスチャンスを掘り起こすことも重要です。法的要件、文化的な特徴など、徹底的に調査することが、成功し持続可能なビジネスをベトナムで展開する鍵となります。

販売チャネル、サプライチェーン

オンラインチャネルからサプライチェーンネットワークまで、ベトナムの販売チャネルはチャンスの宝庫だと言えます。オンライン、ECマーケットなど広大な顧客層・リーチを活用するか、またはローカルのベテランのディストリビューター・販売代理店などと提携してマーケットへアプローチするか、お客様の業種業態によって、販売チャネルの確立方法は様々です。現地のローカル販売代理店はベトナム市場に対する洞察・アドバイスを提供してくれます。

現地労働市場の洞察

ベトナムでは、若くITなどの技術に精通した豊富な労働力が魅力的ですが、現地の期待給与や旧正月(テト)のボーナスなどベトナム独自の福利厚生をしっかりと理解することが鍵となります。優秀な人材を惹きつけ、雇用を維持するために、地域ごとの賃金・気給与の違いや、医療や有給休暇などの一般的な福利厚生を事前に調査しましょう。ベトナム人スタッフの価値観や文化に合わせることで、従業員の満足度と忠誠心をさらに高めることができます。

ネットワーキングとサポート

ベトナムのスタートアップ支援シーンは、お客様の成功を支援するネットワークを提供しています。ベトナム・ビジネス・ネットワーク・インターナショナル(VBNI)やサイゴン・ビジネス・アソシエーション(SBA)のような地元のビジネス・グループとつながれば、貴重なメンターシップやネットワーキングの機会を得ることができます。ユーロチャム・ベトナム(EuroCham Vietnam)やアムチャム・ベト(AmCham Vietnam)のような商工会議所を活用し、業界特有の見識や政府との繋がりを持ちましょう。国家創業支援プログラム(National Startup Support Program)のような政府のイニシアティブも見逃せません。このようなシステムに参加することで、ベトナム市場に参入するための貴重なリソースやコネクションを得ることができます。

文化と言語への配慮

ベトナムのビジネス環境をナビゲートするには、ベトナムの独自の文化を理解する必要があります。年長者を敬い、適切な敬称で呼び、「Xin Chào 」のような丁寧な挨拶をすることを優先しましょう。時間を守ることは日本同様に重要であり、服装は控えめにしましょう。Cảm ơn」(ありがとう)、「Không có chi」(どういたしまして)、「Không sao」(大丈夫です)などの基本的なフレーズを覚えておくと、感謝の気持ちを示すことができます。ベトナムの人間関係は時間をかけて築かれるものなので、忍耐と信頼関係構築が最も重要であることを忘れないでください。

インフラとリソース

近代的なコワーキングスペースや高層ビル、ビジネス中心街は、お客様に柔軟な選択肢を提供します、新興地区にはトレンディかつ比較的リーズナブルな選択肢があります。公共施設、交通機関、銀行・金融ービスなど、以前に比べると格段に進歩したベトナムのインフラ環境により、スムーズな事業運営が可能です。

ローカル・パートナーシップ

ベトナムのビジネス環境をナビゲートすることは、チャレンジングでもあり複雑でもあります。スムーズかつ成功するためには、経験豊富な現地の専門家と提携することをお勧めします。これらの専門家・コンサルタントは、ビジネス上必要な登録・セットアップやライセンスの取得などお客様をナビゲート、あらゆる面で貴重なアドバイスを提供します。現地でGPSの役割を果たし、適切なリソースを紹介し、規制を理解し、文化・コミュニケーションギャップを埋めてくれます。

ベトナムで現地法人を設立するには?

ベトナムでの会社設立には、綿密な計画が必要です。ここでは、会社設立手続きに関する簡単なガイドをご紹介します:

事業形態:ベトナムへの海外進出・展開においては、適切なビジネス・法人構造を選択することが非常に重要です。ここでは、4つの主要なタイプの内訳を説明します

 : 有限責任会社(LLC):

  ・ 外国人投資家に最も人気。
  ・ 株主には有限責任あり(株主のリスクは投資額に限定される)。
  ・ 1人または複数のメンバー(個人または企業)を持つことができる。
  ・ 設立は比較的シンプルで柔軟。

 :ジョイント・ストック・カンパニー・株式会社(JSC) 

  ・ 大規模または公的な業務に適している。
  ・ 資本を株式に分割し、株式発行による資金調達を容易に。
  ・ LLCに比べて複雑な手続と規制が必要。

 :パートナーシップ:

  ・ 2人以上の個人または企業が力を合わせて共同事業を行う。
  ・ 利益と損失は、あらかじめ決められた契約に基づいて分配。
  ・ 有限責任パートナーシップ(リスクは限定的)またはジェネラル・パートナーシップ(リスクは無制限)のいずれかを選択可能

 :駐在員事務所:

  ・ 独立した法人ではなく、外国企業の延長
  ・ 商業活動には直接関与できず、市場調査と連絡業務のみ。
  ・ 本格的なビジネスを立ち上げる前の初期市場開拓に役立つ。

登記手続:ベトナムで会社を設立する場合、どのような手続きが必要でしょうか。ベトナムでの登記手続きには、以下のステップがあります。

 o ステップ1:投資前の承認(必要な場合)

  ・大規模な投資プロジェクトは、登録手続きを開始する前にベトナム政府の承認が必要。
  ・通常、承認を必要とするプロジェクトは、建設プロジェクト、インフラプロジェクトなどが対象。

 o ステップ2:投資登録証明書(IRC)申請

  ・すべての外資系投資プロジェクトは、ベトナムに投資するためにIRCを必要とする。
  ・必要書類には、申請書、プロジェクト提案書、財務諸表、法的書類、リース契約書などが含まれる。
  ・手続きに要する日数は15日だが、WTOガイドライン外のプロジェクトの場合はそれ以上かかることもある。

 o ステップ3:企業登録証明書(ERC)申請

  ・ベトナムで新規事業を行うには、すべてERCが必要。
  ・必要書類には、申請書、会社定款、役員名簿、法定代理人名簿、任命状などが含まれる。
  ・処理時間は3営業日。

 o ステップ4:ライセンス取得後の手続き

  ・IRCとERCが発行されたら、オペレーションを開始する前に、以下のような追加ステップを完了する必要がある:
    ・会社印作成
    ・銀行口座開設
    ・労働局への登録
    ・営業ライセンス、免許税の支払
    ・出資(投資)資金の送金
    ・会社設立の公告

現地の規制: ベトナムの法規制を理解することは、企業の成功に不可欠です。主な

検討事項の内訳は以下の通りです。

 o 一般的なビジネス法

  外国投資法外国投資法:ベトナムへの外国投資を規制する法律で、許可される分野、投資手続き、優遇措置の概要が記載されています
  企業法:企業の種類、登記、ガバナンスなど、ベトナムでの会社設立運営に関する法的枠組みを規定。
  労働法:従業員の最低賃金、労働時間、時間外労働、社会保障規制を定める。
  知的財産法:商標、特許、著作権、その他の知的財産権を保護する。

 o コンプライアンス:

  定期的な報告:企業は、年次財務諸表、税務申告書、その他の報告書を関係当局に提出しなければならない。
  許可:業種によっては、営業に特定のライセンスや許可が必要な場合があります。
  労働慣行:雇用、賃金、福利厚生、職場の安全に関する労働法の遵守を確保することは極めて重要。

 o 業界特有の規制:

  ・業種によっては、追加的な承認や特定の規制遵守が必要な場合もある。例えば、銀行業は小売業よりも厳しい規制あり。
  ・特定業界を調査:法律の専門家や業界の専門家に相談し、関連する規制やライセン ス要件を理解する。

税務: ベトナムの税制を理解することは、ビジネスを成功させる鍵です。ここでは、法人税率、優遇措置、重要な納税義務に関する最新情報をご紹介します。

 o 法人税率:
  標準税率:ほとんどの企業は利益に対して20%の法人所得税(CIT)を課される。
  特別料金:特定の業種によって料金が異なります
    石油・ガス:32%から最大50%
    農業:10%
    テクノロジーとソフトウェア条件に応じて優待措置あり。
  新規投資:優先産業(再生可能エネルギー、先端製造業など)の企業は、当初数年間は法人所得税が0%になる可能性あり。

 o 税制優遇措置:

  投資優遇措置:ベトナムは、優先分野の外国投資家・企業に対して魅力的な税制優遇措置を提供している:
    最大15年間の免税措置
    法人所得税税率を10%‐15%に引き下げる。
    機械設備に対する輸入関税の免除
  地域の優遇措置:経済状況が厳しい特定の地域は、投資誘致のために追加的な税制優遇措置を提供している。
  スタートアップのシステム:いくつかのプログラムは、対象となる新興企業に対して税制優遇や資金援助を提供しています。

 o 納税義務:
  四半期ごとの前払:年間予測利益に基づいて、四半期ごとに税金を支払う。
  年次申告:年度末から90日以内に年次確定申告書を提出すること。
  VATとその他の税金:商品やサービスに対する付加価値税(VAT)(一般的に10%)に加え、業種や活動内容によっては、物品税や給与税が課税される可能性もあるため、注意が必要です。

銀行・ファイナンス関連: ベトナムでの事業開始にあたり、まずは銀行口座を開設することが必要です。直接投資口座(DICA)、当座預金口座、ローン口座などを提供する銀行を、お客様のニーズに合わせてお選びください。手数料、サービス、言語サポート等を事前に比較しましょう。

ベトナムの労働市場、人事管理について

ベトナムでの海外展開を成功させるには、適切な市場・需要を確保するだけでなく、労働力と人事(HR)を含めた総合管理を行うことが必要です。ここでは、考慮すべき重要な論点を紹介します。

労働許可証とビザ:ベトナムでビジネスを立ち上げる前に、労働許可証とビザの状況を理解することは非常に重要です。現地チームのスムーズな業務開始を確実にするために、必要不可欠な事項を事前に理解しましょう。

ベトナムのビザと労働許可証の種類:

1. 入国ビザ

  o Eビザ:1~3ヶ月の滞在が可能で、観光や出張を目的とする外国人に別紙の形で発給される。このタイプのビザは労働許可証の申請対象にはならない。
  o ビジネスビザ(DN1):ベトナムの法律に従い、他の企業や組織で働く外国人・駐在員に与えられる。DN1ビザでベトナムに入国した後、外国人は労働許可証を申請することができます。
  o ビジネスビザ(DN2):ベトナムが加盟している国際条約に基づき、サービスの提供、商業活動の確立、その他の活動を行うためにベトナムに来る外国人に与えられる。DN2ビザ保持者は労働許可証を申請する資格があります。

2. 就労許可証(労働許可証):外国人が合法的にベトナムで就労するための法的条件を保証する法的根拠とされる。

労働許可証の有効期間は雇用契約に従い、最長2年までとなる。

主な要件

  1. 学士号(応募職種に関連したものであること)-ベトナム語に翻訳(T)され、契約者(雇用人材)の自国のベトナム大使館で認証(A)および合法化(L)されていること。原本のスキャンコピーとL/A/Tハードコピーの原本を提出すること。
  2. 実務経験 - ベトナムで駐在員が働くことになる職務に適した専門的な業務に少なくとも5年以上従事した経験。労働許可証の免除:労働法第45/2019/QH14の第154条第3項、第4項、第5項、第6項、第7項、第8項、および政令第152/2020/ND-CP第7条に基づき、外国人がいずれかに該当する場合、ベトナムにおける労働許可証の免除を受けることができる。労働許可証免除の対象となる外国人は、労働局に労働許可証免除証明書を申請しなければならない。証明書の有効期間は、雇用契約の有効期間、または最長2年である。

3. 長期ビザ: 短期入国ビザに代わり、長期滞在(1~5年)を簡素化。労働許可証の取得後に申請・取得。

 外国人の長期ビザには3種類ある:

   o 一時滞在カード(TRC):労働許可証の取得後に申請・取得する。法律上、外国人にTRCの取得は義務付けられていないが、TRCがもたらす大きなメリットと利便性を考慮し、外国人がTRCの取得を選択することが多い。TRCの有効期限は最長2年で、労働許可証の有効期限を超えない。

   o LD1:労働許可証の免除証明書を持ってベトナムで働く外国人に与えられる。LD1の有効期限は最長2年で、証明書の有効期限を超えない。

   o LD2:労働許可証を取得した外国人に与えられる。LD2の有効期限は最長1年。

すべての外国人が許可証を必要とするわけではありません。特定の需要のある分野には、特定の免除規定があります:医師、エンジニア、ITスペシャリスト、教師などです。さて、いよいよ本題の労働許可証の取得です。

雇用主(現地法人)が申請書を提出する。許可証が従業員の職務内容と資格に合致していることを確認する。

従業員は以下のような必要書類を準備する必要があります:
  ・雇用契約
  ・学歴証明書
  ・医療適性の証明
  ・パスポート用写真
  ・処理手数料の支払
  ・労働・障害・社会問題省(MOLISA)の決定を待ちます。通常は15~30日程度。

ビザ申請手続

・労働許可証が承認されると、従業員は自国のベトナム大使館または領事館で適切なビザ(就労ビザ、TRC)を申請することができる。
・パスポートの写真や旅行保険などの追加書類を提出する。
・処理時間はビザの種類や場所によって異なります。

4 . 給与管理:ベトナムの給与計算をマスターするには、現地の規制、文化の違いなど、徹底的に理解することが必要です。現地の規制、社会保障制度、健康保険を理解し、併せて税務の理解もしましょう。IT・給与計算ソフトウェアなどは信頼できるツールのひとつであり、お客様の従業員の給与計算やレポートを簡素化してくれます。ベトナム語を必要言語として受け入れ、当局や現地ローカルスタッフとのコミュニケーションを図りましょう。現地の会計専門家や人事のプロからの専門的なアドバイスは貴重なアドバイスであり、プロセスをスムーズかつ確固としたものにします。文化的な理解も重要であることを忘れないでください。テト(旧正月)のお祝い、13ヶ月目の給与、女性の日、会社創立記日のパーティーなどなど、日本では馴染みのないような福利厚生を様々考慮する必要があります。また、こういった複雑なベトナムでの給与計算をアウトソーシングすることも賢明な選択肢の一つです。

社会保障の管理:ベトナムでは、雇用主は従業員に代わって3つの社会保障基金(社会保険、健康保険、失業保険)に拠出する責任があります。具体的な内訳は以下の通り:

・社会保険:社会保険は、病気、出産、業務上の負傷、退職、あるいは死亡など、人生に不測の事態が生じた場合に、経済的な支援を提供するものです。雇用主はこの費用の17.5%(上限あり)を負担し、従業員は8%を拠出します。
・健康保険:健康保険は、入院、外来治療、投薬、出産、予防サービスなどの医療費をカバーすることで、従業員とその大切な家族の健康を維持します。雇用主は給与の3%(上限あり)を負担し、従業員は1.5%を上乗せします。
・失業保険:失業保険は、従業員が新たな機会を探す間の経済的なクッションとなります。このセーフティネットは、雇用者と被雇用者の双方が給与の1%(地域別最低賃金が上限)を負担します。失業保険は現地従業員のみに適用され、外国人従業員には適用されません。

ベトナム雇用法:ベトナム進出を成功させるためには、ベトナムの労働・雇用法を遵守する必要があります。ここでは、ベトナム雇用法で遵守すべき重要な条項をご紹介します。

契約:
・雇用関係を開始する前に、すべての雇用において書面による契約が義務付けられています。
・契約書には、職務内容、労働時間、賃金・給与、休暇、福利厚生、解雇条項などの詳細を明記しなければなりません。
・試用期間:

  o 組織管理職(CEO、CFO、取締役):試用期間は最長180日。
  o 大学卒業以上の専門資格または技術資格を必要とする専門職の場合:試用期間は最長60日。
  o 中級の専門資格が必要な専門職、技術職、専門職の場合:試用期間は最長30日
  o その他の職種:試用期間は最長6営業日

労働条件:

  ・最長労働時間は1日8時間、週48時間、特定部門は例外。
  ・時間外労働は認められている(月40時間、年間200時間まで、ただし1日4時間を超えてはならない)。
  ・年次休暇:12日の有給休暇+年功序列と祝祭日による追加休暇。
  ・病気休暇:医師の診断書があれば年間30日まで。
  ・出産休暇:出産のための6カ月間の有給休暇。

賃金・給与と福利厚生:

  ・最低賃金は地域やインダストリーによって異なる。
  ・社会保険料は雇用者と被雇用者の双方に義務付けられており、医療、失業、退職をカバーしている。
  ・企業は健康保険、ボーナス、住宅手当などの付加給付を提供する場合もある。

解雇:

  ・雇用主に深刻な損害を与えるような業績不振、組織の再編成、事業の喪失による人員削減など、解雇の正当な理由がなければならない。
  ・通知期間は契約期間と従業員の年功序列によって異なる。
  ・退職金または補償金は、解雇の理由によって異なる。

差別:

  ・国籍、性別、宗教、その他保護されている理由に基づく差別は禁止されている。

施工・遵守:
  ・労働監督官(検査員)は抜き打ちチェックなどを実施し、雇用法の遵守を保証。
  ・従業員には、労働当局または労働組合に苦情を申し立てる権利がある。


その他の雇用コストと保険:給与以外にも、ベトナムの雇用には上記のように社会保障、健康保険、失業基金への拠出が義務付けられています。また、研修費用やビザ取得費用、休暇中のボーナスも加算されます。職業賠償責任保険はセーフティネットとなり、団体医療保険と財産保険は必要不可欠な保護となります。

 

現地の給与計算の専門家と提携、またはアウトソースを利用することで複雑な手続きを簡素化・合理化し、お客様自身は生産的の高いコアの業務へリソースを集中することで、ベトナムでの海外進出・展開の道筋を確保することができます。文化の違いを理解し、従業員の福利厚生に投資することがベトナムでのビジネスの成功の鍵であることを忘れないでください。

自社で現地法人を設立すべきか、それともア ウトソース、EOR(雇用代行)等を利用するべ きか?

ベトナムでビジネスを展開する上で、自社で現地法人を設立するか、現地の専門家にアウトソーシングするかを選択することは非常に重要です。海外市場において人事・給与業務を独自に処理することは複雑であり、現地の専門家の知識を活用することの重要性が浮き彫りになります。アウトソーシングを選択することは、お客様のリソース不足を示すものではなく、法規制・商慣行などの障壁を乗り越え、合理的なオペレーションを確保するための戦略的な判断です。現地の専門家と協力することで、時間を節約し、社内リソースを本業に集中させ、現地のコンプライアンスに準拠したプロセスを確立できます。

Innovareは、お客様が現地法人を設立しなくても海外展開・進出をトライできるEOR(雇用代行)、労務アウトソースを提供しています。

Innovareは、海外進出を希望する企業に代わって現地の人材(現地人ローカル、日本人を含む外国人)と雇用契約を締結し、お客様に代わって、雇用主として人材の人事労務業務や給与計算、税務処理を行います。海外進出希望企業は、ベトナムに拠点を設立(現地法人設立)せずとも、人材を雇用でき、ミニマムのコスト、時間、リスクで事業をスタートすることができます。

今すぐご連絡の上、ご相談ください。